ドイツ・マックス・プランク宇宙物理学研究所の小松英一郎教授が本研究室に滞在

2026年9月3日から9月30日までの約1か月間、ドイツのマックス・プランク宇宙物理学研究所(Max Planck Institute for Astrophysics, MPA)より小松英一郎教授が本研究室に滞在しています。

小松教授はMPAのディレクター(物理宇宙論部門)を務めておられます。宇宙マイクロ波背景放射(CMB)と宇宙大規模構造を軸に、理論と観測データ解析の両面からインフレーションや宇宙の加速膨張の起源に迫る研究で世界を牽引されています。

滞在中は、CMB偏光観測衛星LiteBIRDや地上望遠鏡Simons Observatoryをはじめとする観測計画のサイエンス、および解析手法について、本研究室のメンバーと日常的に議論を進めています。LiteBIRDは本年6月にミッション定義審査(その2)を通過し、より詳細な観測装置設計とデータ解析手法の高度化を進めるフェーズに入ったところです。データから最大限の科学的成果を引き出す仕組みを構築していく上で、今回の長期滞在は非常に良いタイミングとなりました。

柿木さんと福島さんがKEKに滞在

当研究室の柿木さん(M2)と福島さん(M1)が7/27~8/10の間、高エネルギー加速器研究機構(KEK)に滞在しました。柿木さんと福島さんは施設にある希釈冷凍機を用いてテーマとする超伝導検出器の評価実験を行いました。

また、当地では様々な大学、研究機関の学生や研究者と交流する機会もあり、貴重な経験ができた2週間でした。

LiteBIRDがミッション定義審査(その2)を通過

JAXA主導の国際宇宙ミッションLiteBIRDが、ミッション定義審査(その2)を通過しました。
LiteBIRDは、宇宙マイクロ波背景放射の偏光を精密に観測し、宇宙の熱いビックバンの前に起こったとされるインフレーションを検証することを目的とします。本計画において、岡山大のグループは、科学的な成果を最大限にするために、観測性能を左右する系統誤差の評価、それに基づいて観測装置のデザインを決めるための要求フローを構築し、サイエンスと検出器をつなぐ重要な役割を果たし、今回の審査において主要な役割を果たしました。今後は次のフェーズへ移行し、より詳細な観測装置設計とデータ解析手法の高度化を行い、LiteBIRDで得られるであろうデータから最大限の科学成果を抜き出すための仕組みを作っていく予定です。
詳細は以下の宇宙科学研究所のリンクをご覧ください。
https://www.isas.jaxa.jp/missions/spacecraft/future/litebird.html

国際ワークショップ「Challenges at the CMB Frontier」に参加しました

2026年6月29日から7月3日にかけて長野県茅野市で開催された国際ワークショップ「Challenges at the CMB Frontier」に、石野、安達、高久、生熊、上山が参加しました。本ワークショップでは、CMB観測、データ解析、前景放射除去、観測装置開発などについて、国内外の研究者による発表と議論が行われました。

髙久は、原始重力波の検出を目指すCMB偏光観測衛星「LiteBIRD」の科学目標や開発状況について招待講演を行いました。生熊は、前景放射のスペクトルパラメータに事前分布を導入した前景放射除去法について口頭発表を行いました。

上山は、CMB偏光観測における装置由来の系統誤差をスピン空間で扱うマップベースシミュレーションについてポスター発表を行いました。安達は、地上実験による暗黒物質探索の現状と今後の展望について招待講演を行いました。

今回の参加を通じて、研究成果を発信するとともに、国内外の研究者と幅広い議論を行う機会となりました。

フランスのパリ・サクレ―大学からBruno Maffei教授と大学院生Anais Besnard さんが本研究室にCMB-INFLATEで滞在。

2026年6月9-19日の2週間にわたりBruno Maffei 教授(右から2人目)とAnais Besnardさん(一番右)が当研究室に滞在しました。岡山大学はEUのCMB-INFLATEプログラムにおける主要パートナーの1機関であり、当研究室はその中心的な役割を果たしています。CMBサイエンスにわたりLiteBIRDや、次世代の計画であるCMBスペクトル歪み測定について研究交流を実施しました。

MTSA 2026″安達准教授が、国際会議「MTSA 2026」でミリ波を用いたダークマター探索について講演

本研究室の安達俊介准教授が、マイクロ波・テラヘルツ波科学とその応用に関する国際シンポジウム「7th International Symposium on Microwave/Terahertz Science and Applications(MTSA 2026)」に招待講演者として登壇し、”Searching for Dark Matter with Broadband Millimeter-Wave Receivers”という題目で、ミリ波を用いたダークマター探索について紹介しました。

会議のlink: https://mtsa2026.riken.jp/index.html

岡山大学先鋭研究群シンポジウム「超伝導が拓く新しい量子の世界・グリーンエネルギー・ダークマター観測」にて安達准教授が講演しました

2026年6月8日(月)、岡山大学創立五十周年記念館にて開催された先鋭研究群シンポジウム「超伝導が拓く新しい量子の世界・グリーンエネルギー・ダークマター観測」において、本研究室の安達 俊介 准教授(岡山大学学術研究院 環境生命自然科学学域)が講演を行いました。  

安達准教授は講演 5 (16:50〜17:20) において、超伝導技術を活用したダークマター探索研究についての発表をしました。宇宙に存在する全物質の約85%を占めながらもいまだ正体不明のダークマター。その探索手段として「電波」と「超伝導」を組み合わせた独自のアプローチを紹介しました。

URL: https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/topics/j_peaks_symposium/

安達准教授の研究が JST 創発的研究支援事業に採択されました

本研究室の安達俊介准教授による「電波を用いたダークマター探索」に関する研究課題が、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST) の「創発的研究支援事業」の2025年度新規研究課題として採択されました。本事業は、既存の枠組みにとらわれない独創的かつ挑戦的な研究を長期的に支援する制度です。

本研究では、未知の宇宙物質であるダークマターの検出を目指し、電波観測技術を活用した新しい探索手法の開発を進めています。今後は、探索感度のさらなる向上に向けて、新たな超伝導量子アンプの開発に取り組む予定です。これにより、これまで到達できなかった領域のダークマター探索への挑戦が期待されます。

JST創発的研究支援事業 2025年度新規採択課題一覧については、以下をご覧ください。

JST創発的研究支援事業 2025年度新規採択課題一覧

岡山理科大学とのお花見

2026年4月6日に半田山植物園で岡山理科大学の山内研究室・長尾研究室の皆様と合同でお花見を行いました。

当研究室の新4年生も参加し、昼食や桜を楽しみながら、研究室の垣根を越えて多くの方々と交流を深めることができました。

今後もこのような交流を大切にしながら、研究活動の発展につなげていきたいと考えています。