Samantha Stever先生のお別れ会

2020年に当研究室の助教に着任され、約4年半にわたってLiteBIRDや学生の教育に従事してくださったSamantha Stever先生が2024年7月末を持って本学を退職されることになりました。今後はフィンランドで新たな職に栄転されます。

お別れ会は研究室メンバーと出張で滞在中のBruno Maffei教授(Paris-Sclay大)、同じく出張で1週間滞在中のNicolò Raffuzziさん(Ferrara大, 博士学生)らと共に盛大に行われました。

Stever先生は当研究室の研究推進はもちろん学生の英語力向上にも大きく貢献してくださりました。研究室は少し寂しくなってしまいますが、メンバー一同、Stever先生の今後の更なる活躍を応援しています。今までありがとうございました!

お別れ会での集合写真 (2024/07/10)

Bruno Maffei教授(Paris-Saclay U.)による物理談話会を開催!

Paris-Saclay大学のBruno Maffei教授が当研究室を訪問し、約2週間に渡ってLiteBIRDやCMBの次世代実験に関する議論を行いました。滞在最終日の前日(24/07/10)には物理談話会が開かれ、次世代のCMB気球実験であるBISOU [1]の概要を紹介していただきました。

BISOUはCMBの周波数(スペクトル)を高精度に測定し、黒体放射スペクトルからのズレを精査します。NASAによって打ち上げられたCOBE衛星が搭載したFIRASという装置が測定して以来、30年間にわたってCMBのスペクトルは測定されていません。

黒体放射スペクトルからのズレが測定できれば、宇宙初期にエネルギー状態が明らかとなり、宇宙の熱史について新たな知見が得られると期待されています。

参考文献
[1] B. Maffei te al., “BISOU: a balloon project to measure the CMB spectral distortions”, arXiv:2111.00246

Bruno教授による談話会の様子

LiteBIRD Simulation Hands-on meetingへ出席

石野/髙瀬/長野/生熊/奥村が筑波にあるKEK/QUPで開催されたLiteBIRDのsimulation hands-on meetingに出席しました。国内外のLiteBIRDコラボレーターで前景放射除去や系統誤差のシミュレーションを担当する研究者が集まり、議論や開発したソフトウェアの共有を行いました。

石野はLiteBIRDの系統誤差に関する近況報告を行いました。
髙瀬(写真左)と長野(写真右)もプレゼンテーションを行い、海外の研究者と知見を深めました。

長野がAPC(仏)へ研究出張

パリの Laboratoire AstroPaticule & Cosmologie へと出張してきました。
ここで、LiteBIRD計画で重要な役割を担っている Guillaume Patanchon さん(写真左)との共同研究を行ないました。
他にも、Paris-Saclay 大学に出張に来ていた Samantha Stever 助教を訪ねました。
ここでは陽子加速器を使った超伝導検出器の性能評価を行なっています。

素晴らしいパリの環境で集中して研究に取り組むことができました。
成果についてはなるべく早く論文にしたいと思っています!!

ホームページリニューアル!

2010年から続いていた石野研HPですが、2024年5月から完全リニューアルされました!

DrupalというCMSでインターネット黎明期から当時のスタッフや研究室メンバーで運営されていた今ではちょっとレガシーなHPでしたが、、、

トップページでご覧になったように、とってもモダンに生まれ変わりました!CMSにはWordpressを用いています。

設計と構築は私、D3髙瀬が担当し、3週間ほどで0からデプロイできました!過去のブログの移行は特に大変で、HTMLを読み出すコードを書いてpython-wordpress-xmlrpcで自動投稿するプログラムを自作することで150以上ある記事を手作業で持ってくることをなんとか回避できました。

Drupalからの移行では岡大物理学科、技術専門職員の長尾さんに大変お世話になりました、ありがとうございました。

さて、今後のHP運営ですが研究室一丸となって推進して行く予定です。
特に研究室配属を考えている学部生の方が気になるような「石野研 研究生活」なんかも配信していこうと思います。

もちろん、我々の本職である「宇宙物理学」に関しても、一般の方でもわかりやすい解説で記事を作っていこうと思いますのでお楽しみに!

以上、D3髙瀬からのお知らせでした!

花見2024

研究室メンバーで岡山さくらカーニバルにて素晴らしい花見を楽しみました。今年の4月から所属する学部4年生の柿木さんも加わり、初めてのイベントになりましたが、みんなで楽しいひとときを過ごすことができました。

CMB-INFLATEによりオスロ大学の研究者7名が来岡


CMB-INFLATEにより2月中旬から3月末まで、オスロ大学の研究者7名が本研究室に滞在し、研究交流を行いました。オスロ大学の研究者は、Planck衛星や地上CMB実験など、データ解析の経験を積んでおり、LiteBIRDでそれをどう活用するかが議論されました。また、本研究室の学生による研究紹介により、意見交換が行えました。研究のみならず、ノルウェーの文化や生活など、日本と異なる意見や現状を知ることができ大変有意義でした。