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先輩からの一言 (2021年度編入 塩見透慎 氏)

塩見透慎 氏 (2021年度 津山高専からの編入, 現岡山大学大学院博士前期課程環境生命自然科学研究科数理情報学位プログラム物理科学コース1年)

 私は、高専で学んだ知識をさらに深く追求し、より本格的な研究をするために津山高専から岡山大学の物理学科へ編入しました。私が高専に在籍していた時に、岡山大学物理学科へ訪問する機会がありました。その時に紹介された炭素系の超伝導体に興味を持ち、作ってみたいと思ったので編入を決意しました。
 高専から物理学科への編入はとても不安だと思いますが、私は高専出身だからこその強みもあると考えています。なぜなら、高専では低学年から様々な実験や実習を経験できるので、大学に編入した後でも実験や研究を通して、学んできた経験を生かせるからです。私も、実験器具の取り扱いや研究で使う簡単なモノづくりができるのは高専で得た経験があるからです。3年次への編入なので、単位変換の都合で受講科目は多く、専門的な授業も多いですが、授業はわかりやすく、質問があれば丁寧に教えてくれます。また、大学院生に気軽に質問できる機会もあり、学習環境は整っています。
 物理学を学ぶことで、身近な現象を科学的に理解できるようになります。そして、現象を論理的に考える力が付くので、モノづくりをする時にも役に立ちます。岡山大学には、優れた先生や充実した実験設備が揃っており、大学生活を通して、物理学を楽しみながら学ぶことができます。私は、目標だった新規炭素系超伝導体の材料開発を行っています。未だに超伝導体は作れていませんが、合成条件を変えることで物性が変化するのが面白いです。また、物理学科で学んだ知識で物性の測定結果を解釈できることにも楽しさを感じています。身近な現象をより深く理解したい人や論理的な思考を磨きたい人には岡山大学物理学科への編入がオススメです!