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卒業生から一言

 
 私は、平成3年に理学部 物理学科に入学しました。大学では、テニスサークルに所属し、多くの先輩・友人・後輩ができ、楽しい学生生活を過ごしました。学業の方ですが、学部3年までは一般教養・専門教育の履修が中心でした。私の場合、高校教諭免許(理科)も取得したので、他学科(化学科、生物学科、地学科)および教育学部の単位も取得せねばならず、結構忙しかったです。学部4年から修士課程修了までの3年間量子物質物理学研究室に所属し、「C60TDAEの単結晶作成及びその構造と磁性についての研究」というテーマに取り組みました。研究は、単結晶作成から始まるのですが、これには相当苦労しました。作成方法・条件について試行錯誤を重ね、ようやく作成に成功し、その単結晶のX線構造解析を行い、常温から低温における結晶構造を明らかにしました。研究は大変でしたが、先生方の的確なアドバイスと充実した研究設備のおかげで、有意義な研究ができました。修士課程修了後、日本電信電話株式会社に入社し、アクセス網研究所にて、ホームネットワークシステムに関する研究に取り組みました。現在は、アクセスサービスシステム研究所にて、ホームネットワークにおける統一的なデバイス操作方法に関する研究に取り組んでいます。入社後の研究テーマは、学生時代のそれとは全く異なるものですが、様々な困難を乗り越え成果を得たという経験は、今でも十分に役立っています。

片山 和典
片山 和典
物理学科大学院修士課程卒
1997年 日本電信電話株式会社 入社
アクセスサービスシステム研究所




目的を持って,努力する

 私が物理学科を選択した1番の理由は、「物理実験が好きだから」でした。高校の物理は、あまり得意ではなかったのですが、大学入学後は、最先端の実験がしたい、という一心で勉強をし、大学院へ進学しました。今は、念願かなって「低次元導体のミクロ結晶と電荷密度波」というテーマで、研究をしています。これまでに、兵庫県にある大型放射光施設SPring-8を使って、トポロジカル結晶という、リング、8の字といった形状を持つ新物質のX線構造解析を行いました。本来、X線構造解析では、結晶内の原子が並進対称性を持って配列していることに基礎を置いているために、トポロジカル結晶では、従来の実験方法は使えず、実験方法の模索から始めました。大変な実験でしたが、共同研究者らと共に、新しい装置を開発し、構造決定に成功しました。
 大学に入ると、学生生活でも研究でも、みんな、ほとんどゼロからのスタートになると思います。だから、大学で成功するかどうかは本人の頑張り次第、やる気のある人、自然科学に興味のある人は物理を学んでみませんか?

山本 健一郎
山本 健一郎
大学院自然科学研究科博士課程卒




 
 私は平成17年3月に岡山大学理学部物理学科を卒業し、大学院自然科学研究科数理物理専攻に進学しました。純粋な物理を勉強する「物理学科」というのは、全国にも少ないと聞きます。学部では古典力学から始まり、電磁気学、量子力学、熱・統計力学と、物理の基礎を勉強することになります。物理は非常に難しいと言われますが、正直私もそう思います。しかし、そういった難しい記述の向こうに自然現象の本質が隠れており、それを理解していく中に物理の面白さを見出せると思います。また、その洗練された美しい理論体系も魅力的です。
 さて、大学に入ると自由な時間が多くなると思います。岡山大学には大変多くの部・サークルが存在しておりどれを選ぶか迷ってしまうほどです。私は英語サークルに入っていました。岡山大学には毎年多くの留学生が集まるので、パーティーなどいろいろなイベントで異文化交流をすることができます。せっかく大学に入ったのならいろいろな新しい活動をしてみるのもいいと思います。
 最後に早期卒業について。理学部では早期卒業の制度があります。学部卒業の学位をもらえることから飛び級よりもいいと思います。早期卒業をすることが決まると、卒業研究、進学または就職の準備と忙しくなります。しかし、その分充実した毎日を送ることができると思います。私の場合は進学したのですが、早くに先輩たちの中に入り研究が始められ、先輩たちの研究・物理に対する姿勢を見てモチベーションアップにつながりました。
 新しい場所に立つのは勇気がいることですが、何事にもチャレンジすれば「新しい何か」を発見できると思います。あとは自分次第、目的意識を持って行動しましょう!

高橋 雅裕郎
高橋 雅裕
大学院自然科学研究科博士課程卒