大槻 純也 (OTSUKI Junya) 所属 ： 岡山大学 異分野基礎科学研究所 超伝導・機能材料研究コア 超伝導物性評価研究分野 　　Jeschke・大槻グループのホームページはこちら 教育担当 ： 岡山大学 理学部物理学科／大学院自然科学研究科 　　博士前期課程：数理物理科学専攻　物理科学講座　　（教育研究分野:量子多体物理学） 　　博士後期課程：学際基礎科学専攻　学際基礎科学講座（教育研究分野:量子多体物理学） 学位 ： 博士（理学）（東北大学）　2008年3月 専門分野 ： 強相関電子系の理論（特にf 電子系） eメール ： j.otsuki(at)okayama-u.ac.jp 居室 ： 津島キャンパス 異分野基礎科学研究所棟 404号室 　　キャンパスマップ(N25)， 津島キャンパスへのアクセス 出身 ： 東京都八王子市

研究・教育活動

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更新履歴

研究テーマ

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1. 強相関電子系化合物における磁性と超伝導の計算手法の開発

   • 動的平均場理論＋長距離相関効果
     動的平均場理論によって強相関効果を考慮し、そこから摂動展開を行うことで長距離相関効果を取り込む。これにより、強相関系の超伝導など、単純な近似計算では捉えられない現象を扱えるようになる。
     
     「長距離相関効果を考慮した動的平均場法の拡張理論　―強相関電子系の遍歴・局在双対性と超伝導―」
     大槻純也、楠瀬博明： 固体物理 Vol.51 No.4 p.223-236 (2016), 出版原稿PDF
     "Competing d-Wave and p-Wave Spin-Singlet Superconductivities in the Two-Dimensional Kondo Lattice"
     J. Otsuki: Phys. Rev. Lett. 115, 036404 (2015)
     "Superconductivity, antiferromagnetism, and phase separation in the two-dimensional Hubbard model: A dual-fermion approach"
     J. Otsuki, H. Hafermann, A. I. Lichtenstein: Phys. Rev. B 90, 235132 (2014)
     
     
     
   • 連続時間量子モンテカルロ法
     コンピュータを使って、摂動展開を効率よく評価し、数値的に厳密な解を得る。
     図はシミュレーションで評価された展開次数の割合を表すヒストグラム。
     
     
     "Continuous-Time Quantum Monte Carlo Method for the Coqblin-Schrieffer Model"
     J. Otsuki, H. Kusunose, P. Werner and Y. Kuramoto: J. Phys. Soc. Jpn. 76 (2007) 114707-1--11
     「ダイアグラム展開に基づく連続時間量子モンテカルロ法」
     楠瀬博明、大槻純也： 物性研究 94 (2010) 404 [36 pages] PDF(1.21MB)
     
     

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2. 情報理論を応用した量子多体系の数値計算

   • スパースモデリングによる量子モンテカルロデータの解析接続
     量子モンテカルロ法で得られる虚時間グリーン関数は、実はかなり少ない情報しか持っていなかったというお話。その限られた情報を最大限引き出してスペクトルを再構成するスキームを提案。
     
     "Sparse modeling approach to analytical continuation of imaginary-time quantum Monte Carlo data"
     J. Otsuki, M. Ohzeki, H. Shinaoka, K. Yoshimi: arXiv:1702.03056
     
     
   • 虚時間グリーン関数の圧縮
     虚時間グリーン関数を表現する極めて効率の良い基底を発見。量子モンテカルロ法やダイアグラム展開などの数値計算を劇的に効率化することができる。この基底はある極限でルジャンドル多項式に一致するという面白い性質を持つ。
     
     "Compression of imaginary-time data using intermediate representation of analytical continuation"
     H. Shinaoka, J. Otsuki, M. Ohzeki, K. Yoshimi: arXiv:1702.03054

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3. 近藤格子模型を中心として

   • 動的平均場理論による近藤格子模型の相図
     
     
     "The Kondo Lattice Model in Infinite Dimensions II. Static Susceptibilities and Phase Diagram"
     J. Otsuki, H. Kusunose and Y. Kuramoto: J. Phys. Soc. Jpn. 78 (2009) 034719-1--9
     
     
   • f電子の遍歴・局在，大きいフェルミ面の形成
     f電子は局在的なのか遍歴的なのか。温度によって移り変わる様子を定量的に明らかにした。
     
     
     "Evolution of a Large Fermi Surface in the Kondo Lattice"
     J. Otsuki, H. Kusunose and Y. Kuramoto: Phys. Rev. Lett. 102 (2009) 017202

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4. 化合物に対応した理論計算

   • 準結晶化合物における量子臨界的な振る舞いの起源
     磁性元素を含む準結晶化合物で見つかっている量子臨界的な振る舞いの起源を提案。
     
     
     "Distributed Hybridization Model for Quantum Critical Behavior in Magnetic Quasicrystals"
     J. Otsuki, H. Kusunose: J. Phys. Soc. Jpn. 85, 073712 (2016) [4 pages]
     
     
   • Ce化合物の磁気転移温度の第一原理的な計算
     
     "First-Principles Simulations of Heavy Fermion Cerium Compounds Based on the Kondo Lattice"
     M. Matsumoto, M. J. Han, J. Otsuki and S. Y. Savrasov: Phys. Rev. Lett. 103 (2009) 096403
     
     

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5. f² 電子配置系

   • 複合秩序
     
     "Diagonal composite order in two-channel Kondo lattice"
     S. Hoshino, J. Otsuki, Y. Kuramoto: Phys. Rev. Lett. 107 (2011) 247202
   • 近藤一重項・結晶場一重項の交替秩序
     "Electronic Order with Staggered Kondo and Crystalline Electric Field Singlets"
     S. Hoshino, J. Otsuki and Y. Kuramoto: J. Phys. Soc. Jpn. 79 (2010) 074720-1--10
   • 結晶場一重項と近藤一重項の競合する系の動力学
   • Pr（プラセオジウム）化合物における近藤効果
     

その他

リンク

• 東北大学　大学院理学研究科　物理学専攻　物性理論研究室
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