岡山大学理学部物理学科
[大学院自然科学研究科・数理物理学科専攻・先端基礎科学専攻]
物理学科概要
研究分野紹介
研究室一覧
受験生の皆さんへ
最新情報
活動報告
リンク集
アクセスマップ

  トップへEnglish pageサイトマップ
TOP > 最新情報 > 物理談話会
  平成24年度(2012年)第2回物理教室
(極限量子研究コア・量子宇宙研究センター)談話会
 
題目 トポロジカル超伝導相とマヨラナ粒子
講師 水島 健 先生
数理物理学研究室
日時 平成24年6月20日 14:00〜
場所 コラボレーション棟3F コラボレーション室
要旨
物性系でのマヨラナ粒子の研究の歴史は10年程前の Read と Greenの理論[1] に端を発する。 スピン偏極したカイラルp波超伝導体という当時はtoy model として考えられた系において、 その量子渦や界面等に束縛された低エネルギー準粒子とマヨラナ粒子の類似性が指摘された。 その後の Ivanov [2] やKitaev [3] らの研究により、このマヨラナ粒子が非可換エニオンとして振る舞うことが明らかにされ、 Fault-tolerant quantum computing の舞台として大きな注目を浴びた。 加えて最近では、マヨラナ粒子は上記のような toy model のみならず様々な超伝導物質系にユビキタスに存在し得ることが明らかになりつつある。 この進展の影には超伝導状態のトポロジカルな性質を利用した新たな分 類学の発展による恩恵がある。

本講演では、物性系でのマヨラナ粒子の研究についての歴史や現状等について概観し、さらには、新たな超伝導相と してのトポロジカル超伝導とマヨラナ粒子の関係性についても触れたい。
世話人 中野逸夫(内線:7817)
Copyright(c) 2007 Department of Physics,Okayama University All Right Reserved.

岡山大学理学部物理学科
大学院自然科学研究科数理物理科学専攻・先端基礎科学専攻(物理学系)
〒700-8530 岡山市津島中3-1-1 TEL 086-251-7825 FAX 086-251-7830