岡山大学理学部物理学科
[大学院自然科学研究科・数理物理学科専攻・先端基礎科学専攻]
物理学科概要
研究分野紹介
研究室一覧
受験生の皆さんへ
最新情報
活動報告
リンク集
アクセスマップ

  トップへEnglish pageサイトマップ
TOP > 最新情報 > 物理談話会
  平成19年度(2007年)第5回物理教室談話会
 
題目 スーパーカミオカンデの最新結果
講師 谷本 奈穂 博士(Duke 大学研究員)
日時 平成19年8月3日 15:00から
場所 コラボレーションセンター 3階 コラボレーション室
要旨 スーパーカミオカンデ(SK)は岐阜県飛騨市の地下1kmに設置された、5万ton の水チェレンコフ光検出器です。1996年の実験開始以来、SKでは大気ニュートリノの研究から1998年にニュートリノが振動していることを突き止めました。これはそれまで質量がゼロとされていたニュートリノが有効質量を持つことを示し、素粒子の標準理論の限界と、新たな素粒子理論の枠組を要求するものでした。また2001年には太陽から来るニュートリノも振動していることを示しました。2004年には、茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構の陽子加速器を用いて作られた人工ニュートリノを250km離れたSKで観測する長基線ニュートリノ振動実験において、大気ニュートリノ振動を確認しました。2001年に光電子増倍管の約半数が破損する事故がありましたが、2003年に仮復旧し、さらに2005年から2006年にかけてSKは全面復旧し、すでに一年近くデータを取り続けています。2009年からは、茨城県東海村に建設中のJ-PARCで作られる高密度のニュートリノビームをSKで観測し、これまでに得られた大気ニュートリノ振動パラメターの精密測定、そしてゼロに限り無く近いと考えられているために未測定である振動パラメターθ13に挑みます。 今回の談話会では、まずニュートリノ物理の基礎やスーパーカミオカンデ実験の概要を説明した後、スーパーカミオカンデ実験で得られた大気ニュートリノの結果と、それから私が解析している陽子崩壊について紹介します。
世話人 作田 誠 (内線:7822)
Copyright(c) 2007 Department of Physics,Okayama University All Right Reserved.

岡山大学理学部物理学科
大学院自然科学研究科数理物理科学専攻・先端基礎科学専攻(物理学系)
〒700-8530 岡山市津島中3-1-1 TEL 086-251-7825 FAX 086-251-7830