平成16年度 第2回
物理教室談話会


題目 KEK  Bファクトリーと素粒子物理
講師 小川雄二郎 氏
(高エネルギー加速器研究機構(KEK) 加速器研究施設 助教授)
片山伸彦 氏
(素粒子原子核研究所 助教授)
日時 平成16年5月20日(木) 16:00-17:30
場所 コラボレーションセンター 3階 コラボレーション室
岡山大学津島キャン パス内
要旨
 
KEK Bファクトリーのこれまでの成果と今後の挑戦について、 予備知識を特に持たない人を対象に説明する。
 
前半部(担当小川)  
非対称エネルギー電子陽電子衝突型加速器、KEK Bファクトリー加速器(KEKB) は、世界最高のルミノシティ記録を更新し続けながら、極めて安定に稼動してい る。KEKB の概要について、特に、高い性能を達成するための数々の独創的な設 計と工夫、そしてさまざまな問題点に遭遇しながら克服してきた経緯、に重点を おきながら紹介する。また、ルミノシティを今後さらに飛躍的に高めるために検 討している将来計画について述べる。

後半部(担当片山)  
KEK B ファクトリーのこれまでの主な発見について、小林・益川理論の予言する B 中間子の「CP対称性の破れ」やさまざまな「ペンギン稀崩壊」を中心に紹介す?る。それらが素粒子物理にどんなインパクトを与えたか、また現在収集中の新 デー タおよび将来計画の「スーパーBファクトリー」での展望について述べる

 
世話人 理学部物理学科 田中礼三郎(TEL: 086-251-7805)



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