緊急(平成14年度第5回)

物理教室談話会


 皆様御承知の通り、東大名誉教授小柴昌俊先生が本年度のノーベル物理学賞を受賞されました。物理学科では11月2日の理学部説明会の機会に、下記の要領で緊急物理教室談話会「2002年度ノ−ベル物理学賞に寄せて −ニュ−トリノ天文学創生−」を行います。講師は、現在神岡でニュ−トリノをキャッチする仕事に加わっている仲間(中野教授・田中助教授のグル−プ)の代表・中野教授です。講演は、今回のノ−ベル物理学賞の意義と小柴昌俊先生の業績、またそこで使用される用語や皆様方の素朴な疑問にお答えしようというものです。この機会に、講演会に是非ご参加戴き、自然の不思議さを感じ取っていただくとともに、多くの疑問を講師にぶつけてみて下さい。
岡山大学理学部・広報委員 原田 勲



題目
2002年度ノーベル物理学賞に寄せて
−ニュートリノ天文学の創生−

講師 中野 逸夫 氏 (岡山大学理学部教授)
日時 11 月 2 日(土)14:30 - 15:10
場所 コラボレーションセンター 3階 コラボレーション室
岡山大学津島キャンパス内
要旨  東大名誉教授小柴昌俊先生の本年度ノーベル物理学賞受賞おめでとうございます。同じ分野で研究する者の一人として非常に喜ばしく思っています。この機会に、小柴先生の受賞対象である大型水チェレンコフ検出器「カミオカンデ」による「超新星SN1987Aの発見」を広く皆様に知っていただくため解説します。この研究は、星の進化の末路である超新星爆発からのニュートリノを大型水チェレンコフ検出器で検出したという「ニュートリノ天文学」を切り開いた画期的な発見でした。これらのことを解説した後、さらに岡山大学が現在参加している「KEK(茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究所)―神岡間長基線ニュートリノ振動実験」を紹介し、ニュートリノの不思議さを考えます。
キーワード
 小柴先生、ニュートリノ、超新星、チェレンコフ光、カミオカンデ、光電子増倍管 




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