第7回物理教室談話会(平成12年度)

題目 宇宙粒子線中の超鉄核成分について
--- 特に同位体成分について ---
講師  長谷部信行  氏    
(早稲田大学 理工学総合研究センター)
日時 9 月  13 日(水)16:00 - 17:30
場所 コラボレーション室(コラボレーションセンター3階)
要旨 宇宙線核成分の研究は、宇宙線の起源、銀河の化学的進化の歴史、物質の起源と歴史、星間媒質の組成、粒子の加速・輸送機構等に関係しています。
  このセミナーでは、高エネルギー銀河宇宙線及び宇宙線異常成分中の原子核成分(同位体を含む)を中心としてお話します。特に、低エネルギー領域(約4 MeV/n 〜 300 - 400MeV/n)及び相対論的なエネルギー(≧2 GeV/n)の水素原子核からウラン核、超ウラン核の探査、に至るまでの宇宙線核成分について、同位体組成も含め、観測の現状と観測の意義等についてお話します。
  最後に、現在計画しているCORONA計画(仮称)についてお話する予定です。
Key words Solar system and cosmic-ray abundance, trans-iron 
nuclei,evolution of galactic matter, nucleosynthsys,
time of CR confinement, time of CR acceleration
世話人 和田 倶典 (内線7818)