本研究室への志望を検討している学生への情報 (2018.02)

4年生の「情報物理学課題研究」と大学院生の受け入れは、 市岡・安立グループとJeschke・高森グループが共同で実施しています。
ですので、 Harald O. Jeschke教授 の研究指導を受けたい学生も当研究室を志望してください。
我々の研究室では、 「超伝導」や「スピン流」など物性物理で注目されている物理現象の理解を目指した 「理論研究」を進めています。
以下は、物理学科4年生の「情報物理学課題研究」の内容についての説明ですが、 大学院入学後の研究室活動にも共通するので、大学院入試で本研究室を志望する場合も参考にしてください。
4年生の「情報物理学課題研究」の内容

(1) 物理学の勉強について 
(2) コンピューター利用の理論計算について
(3) 研究について

研究室の主な研究課題       こちらのポスター もご覧ください

市岡(Ichioka)教授
渦糸や表面など超伝導が空間変化する構造を理論計算し、非従来型超伝導の特徴の出現の様子を解明しています。また、電場誘起表面超伝導の研究や、渦糸の構造やダイナミクスに関するシミュレーション研究も行っています。主な理論計算手法としては、(1)Bogoliubov-de Gennes方程式によるエネルギー固有値と波動関数の計算、(2)Eilenberger理論による準古典Green 関数の計算、(3)時間発展Ginzburg-Landau方程式によるシミュレーションなどがあります。

安立(Adachi)准教授
2007年のノーベル物理学賞は、磁気ハードディスクの小型化に貢献した「巨大磁気抵抗効果(Giant magnetoresistance; GMR)」の研究に対して送られました。この受賞以降、電子の電荷に加えて電子のスピン偏極(またその流れであるスピン流)を積極的に利用する「スピントロニクス」という技術の研究が盛んになってきました。この「スピン流」に着目した新しい物理の研究を行っています。
 スピン流の物理に興味のある方は、たとえば以下の本の2章と3章に目を通してみて下さい: 齊藤、村上 著「スピン流とトポロジカル絶縁体」(共立出版)

ジェシュケ(Jeschke)教授、竹森(Takemori)助教
研究内容は Harald O. Jeschke教授のホームページ をご覧ください。



〔参考情報:研究室卒業生の進路〕
4年生卒業(B4)
大学院博士前期課程修了(M2)
大学院博士後期課程修了(D3)