岡山大学理学部物理学科
[大学院自然科学研究科・数理物理学科専攻・先端基礎科学専攻]
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  平成19年度(2007年)第3回物理教室談話会
 
題目 実新規機能性遷移金属酸化物の創製
講師 東京工業大学 応用セラミックス研究所 山内尚雄教授
日時 平成19年4月16日 15:00から
場所 コラボレーションセンター 4階 共同研究室
要旨 遷移金属酸化物は、無機物/セラミックスに分類されるが、有用な「機能性」が発現すると「セラミック物質」から「機能性セラミック材料」と呼ばれるようになる。遷移金属酸化物は、通常、複合酸化物であり、複数の金属原子を含有する。酸素というサイズの大きなイオンが結晶構築の主役ではあるが、複数の金属原子はその脇で酸素との多様な接合を牛耳り、ひいては構造そのものを決定しているといえる。その結果生じうる化学的・物理的「構造」には、結晶場や原子価揺動、強相関電子系、ハーフメタル等々がある。それらが発現する機能性として、高温超伝導や巨大磁気抵抗効果、高効率熱電変換効果などがよく知られている。これらの機能性の発現機構は、強相関電子系の物理により理解されうると信じられているが、未だに不解明な部分が多々あり、固体物理学の現在の課題である。  高温超伝導体の発見に端を発した「強相関電子系の物理」をサポートし、時には先導してきたのが、「新規機能性遷移金属酸化物の登場」である。新規物質の登場は「発見」ともいわれるが、私たちは真の発見を待つ「待ちぼうけ」や、むやみやたらに探し回る「やまし」的探索をするのではなく、「材料科学/化学」者として経験に基づく「外挿」法による「設計」を行い、既存の物質群の周辺にある「フロンティア物質」の合成を行い、いくつかの新規物質を登場させてきた。以上の「新規機能性遷移金属酸化物の登場」プロセスを「創製」と呼んでいる。それらのフロンティア物質の中には予期していなかった「機能性」を示すものもある。  本セミナーでは、 新規機能性遷移金属酸化物の創製について、いくつかの例を紹介し、それらに至った設計の道筋を議論するとともに、合成法や物性についても言及する。
世話人 鄭 国慶 (内線:7813)
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