配属希望学生の皆さんへ |
私の専門は、「強相関電子系の高エネルギー分光の理論」です。 遷移金属化合物などの光電効果の理論などを研究しています。詳しい内容について は、これ までの学会発 表のアブストラクトや公表論文を 参考にしてください。 ■■■ |
皆さんに望むこと |
(1)積極性 理論物理を専攻しようというからには、「計算するぞ!」という前向きな姿勢をまず期待します。
Roma was not built in a day. |
(2)協調性 ネアカな人,大歓迎! 是非,謙虚に教員や先輩に質問をすることができる人に来ていただきたい。
最先端の研究に触れることができるようになるまでに多くの勉強が必要です。
3年生までの勉強と4年生からの勉強・研究はかなり異なっていると思ってください。
それ故に,教員,先輩の知恵を絶対に必要とします。
そのためには,教員,先輩とスムーズにコミュニケーションすることができる協調性が必要なのです。 |
(3)学力 量子力学の知識が必須です。 岡大の物理学科のカリキュラムでいうと「量子力学T、U、V」を履修していることを求めます。 量子力学Vがまだ未履修であるという人は4年生前期で必ず単位修得してください。 固体物理学1,2,3や統計力学T,Uなどに関しても履修済であることが望ましいですが,未履修科目がある場合は4年生できちんと履修して下さい。
量子力学をどの程度理解できていたら良いのかというのは数量化して示すことはできませんが,まあ, |
(4)自己管理 理論系研究室の学生にとっては,終日,研究室の机で勉強するのが基本です。 実験系研究室において実験に費やす時間を理論系研究室ではデスクワークに費やす,それだけのことです。 (もちろん,アルバイトがある日は早く帰宅しても構いません。)
特に大学院生になると手計算,原著論文読解,コンピュータ・プログラミングを終日,研究室の机でするのが学生の研究室における日常です。
やはりそれなりの忍耐力が必要となります。これは(3)協調性とも関係します。
研究室で勉強することの意義はやはり先輩,教員と密にコミュニケーションを取り,勉強・研究を捗らせることです。
是非,研究室の机で勉強する習慣を身につけて下さい。 |
(5)自立 「自立する」ということにこだわっていただきたいと思います。 いつまでも言われたことだけをするというのではいけません。それでは「生徒」です。 「生徒」から「学生」へ脱皮して下さい。即ち, 自分で研究分野の動向を探り、どういう研究に価値があるのかを判断する力を身につけるということが重要です。 大学、大学院で学ぶ個々の知識は必ずしも就職先でそのまま役に立つとは限りませんが、「自立した研究態度」というのはどういう分野に進んでも通用するものです。
|
■■■ 3年生までの勉強と4年生からの勉強・研究はかなり異なっているということを分かっていただけましたか? 研究室配属後の具体的な事柄については、私の部屋を訪ねて直接質問してください。
(注)院進学に際して,研究室を移籍するのは皆さんの自由です。権利です。
■■■ |